そんなの、ヒドいよ… 気づいたら涙が流れて、頬を伝って床に落ちた よかった、誰もいなくて こんな姿、見せられないもの 「……そう、なんだ」 『どうして泣いてるんだ?』 「え?」 泣いてるのを悟られないようにしたのに、どうしてバレてるの? 『泣いたら、可愛くなくなるぞ』 「えっ―――…」 電話越しじゃなくて、実際に耳に届いた笑い声に顔を上げた