正確には、2年間で1度も連絡をとってない それでもあたしは、誰にも目をくれることなく日々を過ごしてきた ―――ピリリリッ シェアハウスの玄関の扉を開けようとして、 見知らぬ番号からの電話をあたしは無意識に取った 「……もしもし?」 『大変だ、莉桜…』 「皐雅、さん?」 懐かしい声に胸がときめいた