「社長」 キングサイズのベッドで見るのは見飽きた夢ばかり 「社長」 「――なんだ」 目を開けると、申しわけなさそうな顔をする秘書が俺の顔を覗き込んでいる 「…お電話です。その、会長から」 「…またか。あの人は本当に頭が固い。いないと伝えて」 「…それが…」 気まずそうに秘書の男が俺を見る 「なんだ?」 「社長に繋がなかったら、お前はクビだとおっしゃってまして」 …いい年して脅しですか 僕の部下を陥れて楽しいものか 人生の謳歌に巻き込まれるのはごめんだ