困惑して「どうなってんだよ」と口ぱくする僕を、あ然と見つめる兄貴 「心配をかけるようなことはするな。お前は私のデパートの社長なんだぞ!」 珍しく本気で心配されてるみたいだ なんだ、この人にも人の心があるのか 今まではろくに心配すらしなかったクセに 「…今日は悪かったよ。心配かけて」 「本当だ。どうして暗闇になんか行ったんだ」 「……知ってて言ってるんだろ?」 そう言うと父さんは身体を離して僕を見た