「…紅茶飲むか?ほら」 発作を起こしたあとの僕に、兄貴はいつも優しかった 普段僕のほうが上に立ってるから、 こういうときだけでもきっと“兄貴”でいてくれようとしてるんだ 渡された紅茶の香りを確かめてから口を開いた 「兄貴」 「ん?」 「大事になってない?株は平気か?」 「まったく問題ない。救急車じゃなくて、俺の車でここまで来たから。 それに、パーティーは体調不良にしといた」 何だよ兄貴やるな