「…さっぱり…だ」


「やっぱり大手財閥の社長さんは違うね」


「なに?」


「下請け会社1つくらいどうってことないんだろ?」



下請け会社?



「まさか、お前…」


「お前のせいで潰された会社の社長の息子だよ」



そこで記憶がカチリとはまった



「……伊吹(株)の?」


「あぁそうだ。思い出したか?」


「…思い出した」


「あんたのせいで、親父の会社は倒産した。そのせいで家庭は崩壊。


俺は行き場がなくなってあの家に辿り着いたんだよ」




そうか、だから