この先に莉桜が?


そういえば、莉桜がこの先に使われてない小屋あるって言ってたか


もしかしてー…



携帯を握りしめ、僕は小屋に急いだ



「莉桜、…っい、るのか?」



シーンとした森はいつになく気味が悪い


薬、飲めばよかったか


僕としたことがすっかり忘れてた


……息が苦しい



ようやく小屋を見つけて中に入ると、誰かが横たわっているのが見えた



「……り、お?莉桜!?」


「……う…ん…?」



気を失っていたらしい莉桜を抱きかかえ、声を掛ける



よかった、無事みたいだな



安心して胸を撫で下ろす