会場のブレーカーが落ちる音が響いた 途端に会場がざわめく 「蛯名、いるか」 「はい社長。ブレーカーを見てきましょうか」 「あぁ頼む」 「任せてください!」 蛯名秘書がいなくなるのを確認して、僕はため息をついた こんな大きな会場のブレーカーが落ちるなんて… どうしたものか それより―――… 「………っ!!」 胸を押さえてその場に手足をついた 暗闇がパニックの波を作り出し、押し寄せてくる ヤバい、今日は薬を飲んでない 早く薬を―――… 胸ポケットを探っていた僕の腕を、誰かが掴んだ