慌ててホテル内に戻ると、辺りが真っ暗だった



そのせいで騒ぎが大きくなってる



停電?なにかのトラブル?



そこでハッとした



「……皐雅さん」



真っ暗闇――…



皐雅さんが


皐雅さんが危ない!



急いで皐雅さんの所に――…



――――ドカッ



「………っ!!?」



突然鈍い痛みが身体中を駆け巡り、あたしはその場に倒れ込んだ



「……こ、う…がさ…」


「莉桜、ごめんね」



薄れていく意識の中で、そんな声を聞いた気がした