「うん、明日も早いから」 「…そっか」 やっと知り合いに出会ったのに、また1人になるのかぁ 心細いよ 「あ、なぁ莉桜」 帰ろうとした実が振り返った 「…………俺を恨まないでね」 「え?」 「じゃあ気をつけて」 そう言い残して実はその場をあとにした ―――なに? 胸騒ぎがして実を追いかけようとしたあたしの耳に、大勢の悲鳴が聞こえた えっ―――?