「……あれ?」 気晴らしにテラスに出ると、見覚えのある人物が目に入った 生ぬるい風になびく金髪の髪 「………実?」 「えっ?……り、お?」 家にいるときとは違い、きっちりとスーツを着こなした姿に驚きながら近寄る 「どうしてここに?」 実もかなり驚いているようだ 「…あぁ…ここのホテルの飾り付けを、ね」 「そんなことまでするの?大変だね」 「…あぁ、うん。莉桜はなんでここに?」 「え?」 「ドレスも着て、綺麗じゃん」 ――そうだった あたしいつもと違うんだった