極上☆ラブパワー




「わからないよな、当然だ」


「え?」



あたしの手を取り、ソッとキスを落とす



「今日は何も考えなくていい。ただ僕の傍にいれば、それで」


「………?」



皐雅さんの行動1つ1つに胸がときめくのは……

あたしが皐雅さんのことを好きだから



認めたくないけど仕方ない


気づいてしまったんだから



「……あの、皐雅さ…」


「ごめん、莉桜」




あたしの言葉は、皐雅さんの緊張した声に遮られた


「行かないと」



目線の先には、スーツ姿の男を何人も引き連れた会長の姿があった