――相変わらず綺麗な顔 何度見ても惚れ惚れする それにしても… 「…こ、皐雅さん!」 「なんだ?」 「今日は、何の日なの?」 綺麗なドレスを着せてもらって、ヘアメイクだってしてもらった 高級そうなホテルにまで連れてきてもらったけど ……あたしにはまったく心当たりがない 「……何の日だと思う?」 あたしの様子を伺うように皐雅さんがあたしを見た 「何の日って……」 小さな頭を最大限にフル回転させてみても、頭の悪いあたしにはさっぱりわからない