その人が歩くだけで、場の雰囲気がガラッと変わる 歓声を浴びる運命にある、――素敵な力を持った人 歓声を浴びながら人々に作られた道を歩く姿は、キラキラ輝いていた 「莉桜」 名前を呼ばれて身体が揺れた ―――ウソ 何の迷いもなく、皐雅さんがあたしの元に歩いてきたから 「………皐雅さん…」 あたしは苦笑いを浮かべた