「あの、今日は一体ここで何かあるんですか?」


「ん?皐雅から何も聞いてない?」


「…やっぱり、皐雅さんがここに連れて来させたんですか?」



皐雅さんの名前が出てあたしは食いついた



あれから、あたしは皐雅さんに会っていなかった



電話もメールもない


原因も理由もわからない




ただ息をするだけの日々が続いていた



それなのにいきなりこんなことをするなんて、一体なんのマネ?



皐雅さんは何を考えてるの?



近づいたはずなのに、わからない


まだ全然、あたしと皐雅さんの距離は縮まらない