泣きじゃくる莉桜を引っ張って社長室に連れてきたものの、僕は何も言えずにいた 親父の言葉を思い出す 『相手は?もう決まってるのか』 あきらかに催促されてた 他に女がいるんじゃないかって親父は疑ってる 僕が見合い相手を決めないから だから今日は探りを入れに来たんだろう それなのに僕は…… 親父の策略にまんまとハマった 莉桜といるところを見られたのだ 言い逃れは簡単にできたはずなのに、できなかった 莉桜が隣にいると、自分の気持ちに制御が効かなくなる