「うん、よく見える」
「しっ、仕事場です!」
「あぁ僕のデパートだ」
………だめだ
この人には常識が通用しないんだった
ため息をつくあたしに、1人の男の人が目に入った
――――あ
「…カイト?」
「え?」
「カイトですよね!」
皐雅さんの後ろ、不思議そうにあたし達を見ているのは
紛れもなくあたしの憧れの俳優“カイト”だ
「あぁ…そうです。カイトですよ」
「あたし、ファンなんです!」
「ありがとう。嬉しいよ」
きゃー!嘘みたい!
あたし、あのカイトと喋ってる!
テレビの中のカイトと喋ってるよー!
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