極上☆ラブパワー




「うん、よく見える」


「しっ、仕事場です!」


「あぁ僕のデパートだ」



………だめだ


この人には常識が通用しないんだった


ため息をつくあたしに、1人の男の人が目に入った


――――あ


「…カイト?」


「え?」


「カイトですよね!」


皐雅さんの後ろ、不思議そうにあたし達を見ているのは



紛れもなくあたしの憧れの俳優“カイト”だ



「あぁ…そうです。カイトですよ」


「あたし、ファンなんです!」


「ありがとう。嬉しいよ」



きゃー!嘘みたい!


あたし、あのカイトと喋ってる!


テレビの中のカイトと喋ってるよー!