「パーティーに同伴させなければいけないんだろ」
「あぁ――…」
なんだそのことか、と兄貴は肩をすくめた
「決めてない。もしかしたら、撮影の都合で行かないかもな」
「はぁ?なんだよそれ。逃げるのか」
「いずれは決めなきゃならないときが来る。そのときまでは、俳優業に専念したい」
―――ばかばかしい
かっこよくキメてるつもりだろうけど、兄貴の都合のいいように仕向けてるだけだ
「あーそう。それならもう用はない。戻ってくれて構わない」
「はぁ?お前はとことん自己中なやつだな。で?お前はどうするんだ?」
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