これ以上に嬉しいことは、今の僕には存在しない 「そういえば、会長から伝言があります」 胸元から手帳を取り出し、何やら確かめている 「…伝言?」 「はい。今月は代表での集まりが1回に青条家での集まりが1回あり、 先に行われる代表の集まりについての内容でした」 「あぁ、そういえばそんな時期か。それで、会長は何て?」 「『見合いは断ったのか、だとしたら早く相手を見つけてからパーティーに参加しろ』と」 ――おっと、頭が痛いな もうバレたのか あの相手とはうまくいかなかったって