「あ、それ………」 「社長としては痛手だからな」 「……そう」 主治医と僕だけが知っていた秘密が、君にもバレてしまったから 「頼むから悲しい顔はしないでくれ。僕の気持ちも沈む」 「ごめん……」 「ごめんもなしだ。わかった?」 「………うん」 「それならいい。それより、あれはなんだ?」 「あれ?」 僕の指先の方に目を向けて、夏木さんは目を見開いた 「あっ、あれは…」 「大切に眺めてるのか?」 僕はにやけて壁に掛けられた薄ピンクのワンピースを見た