「………」 なんだか困ったみたいに顔を下に向ける夏木さん それじゃ顔が見えない 「…ほら、早く中に入ろう」 「……青条さん」 「ん?―――…」 突然のことで僕は目を見開いたまま固まった 気づいたら夏木さんが僕を抱きしめていた といっても、小柄な夏木さんが僕に抱きついてる状態なんだけど えっ、なっ… 「夏木さん…?」 「これでいいでしょ?さ、行きましょ」 身体を離したかと思うと、何もなかったかのように歩き出そうとする いや、それはないだろ…