「なんとでも。目的のためなら手段は選ばない」


「それが社長の言う台詞?」


「僕が言ってるんだからそうだろうな」


……あぁもう、やってらんない


「知らない!あたし、行きますから」


出て行こうとしたあたしの背中に、社長が平然と言った


「いいか、ちゃんと待ってろよ。じゃなきゃクビだからな」


―――こんの最低男!


そう叫ぶのを必死にこらえて、あたしは社長を出た


誰が待つもんですか


あなたの好きにさせないわよ


何でも自分の思い通りに動かせると思ったら、大間違いなんだから!!