「ちょっとっ!早くお辞儀しなきゃっ」 「あっ、うん……」 誰かが降りてきたのを確認し、頭を下げようとしてあたしは目を見開いた えっ―――… 「いいですね、この企画を進めましょう」 「ありがとうございます!」 何人かの部下を従え、企画書に目を落としながら歩いてくるその“社長”は、 紛れもなくあたしが見たことのある人物で 「ちょっ、莉桜っ…!」 お辞儀もせず立ちすくむあたしを咲が慌てて呼ぶ でも、あたしはそれどころじゃない どうして… 「“莉桜”?」