「………」 「なぜ何も言わない。これでも褒めてるんだぞ」 そう言いながら、優雅に水のグラスを手に取る青条皐雅 今日も端正な横顔 綺麗な身のこなしに合ったスーツ どこかの映画から飛び出したような男が、冷酷な瞳であたしを見てる 「…なんで…」 「なに?」 「なんでこんなことするんですか?」 「さっきも言っただろ。僕のためだ」 「…僕のため?」 あたしは青条皐雅を見た