「は?」 「僕のためだ」 冷たい瞳があたしを捉えて離さない どうしようあたし、息ができなくなりそう――… 「………っ」 「話はそれだけだ。じゃあ、あとは頼んだよ」 えっ? 美人の女の人に目で合図したかと思うと、女の人があたしの腕を引いた 「……行きましょっ」 「えっ、ちょっえぇ!?どういうことですか!?」 「いいから♪」 にこやかに笑う顔はフランス人形みたい どこかのお嬢様か何かなのかな あたしは背の高い女の人に、半ば引きずられるようにしてデパートに入った