そんなに生ぬるいものじゃない


重い何かが、いつも僕を押し潰そうとする


逃げるのに必死なんだ


「……兄貴?」



音がしなくなったかと思ったら、


いつの間にか気持ちよさそうな寝息を立てている兄貴


何だよ…



「話しようって言ったのはそっちだろ…」



はぁ、と息を吐いてベッドに身体を沈めた


今日はいろいろあった


僕だって眠いー…



夏木莉桜のことなんてすっかり忘れて、僕の意識はそこで途切れた