「…いいかどうかはわからない。望んで“青条皐雅”になったわけじゃないから」 「まぁそうだな。でも、この人生以外も考えられないだろ?」 「……そうだな」 手放すのはもちろん惜しい 僕には欠点がまるでないから ――病気の発作を除けば 「いいなぁーこれなら俺が社長になればよかった」 ウーッと大げさに悔しがる兄貴 「それで僕が俳優に?ふざけんな、会社の株価暴落だ」 「…あはは。そううまくはいかないよな…」 当たり前だ