私は結局、浴衣をきて、ちゃんとお化粧もして、6時20分に下に降りた。 外にでた瞬間、九月の涼しい風が頬をかすめる。 夏の夜の香りは好き。 「りーほ。浴衣着てくれたんだ。」 後ろから声がして、振り向く。 五十嵐はいつも通りの格好。 いつも通りオシャレだ。 でもなんか、今日はいつもと反応が違う。私が振り向くと、少し五十嵐の顔が赤くなった気がした。 「りほ。化粧してきたんだ。」 「うん。」 「可愛いすぎてやばいんだけど。」 そう言って、私の髪に指を絡める。