と、そこで、少し前の記憶がよみがえる。
そうだっ!東条くん、私が好きとかなんとか‥

とたん、恥ずかしくなった。
顔が赤くなるのがわかる。

「井岡先輩?」
「ごめん!私寄るとこあったんだ!行かなきゃ。ほんとにありがとう。」
足早にさろうとする私の手首をつかむ。

「えっ‥」
「井岡先輩!今日のお礼、いつかしてくださいね!」
そう言ってニコッと笑う東条くん。
「あ、うん!もちろん!」

それで私たちはわかれた。