エントランスをでた私はため息をつく。 はぁー‥ 暑いのやだなぁ。 「お前なぁ、朝からため息はやめろよ。」 「わっっ」 驚いて大きい声がでてしまった。 外で私を待っていたらしい彼は、私の方に歩いてきて私の頭に手をぽん、と乗せると微笑みながら言う。 「おはよ。」 私も微笑みながらあいさつを返す‥わけないじゃん。 そう、こいつが私の静かで均衡のとれた日々をこわした張本人。 五十嵐翔太。 長身で整った顔立ちからは想像できないようなめちゃくちゃな奴。