「すいません!私の楽器のために‥大丈夫、じゃないですよね‥今保健の先生をっ」

「大丈夫です!!楽器、こわれなくてよかったぁ‥」


そう言ってペタリと座りこんだまま楽器を手渡す花田。

落ちそうになった楽器をつかまえ抱えこんで、自分も一緒に転げ落ちたらしい。

まだ心配している部員に、
「文化祭前ですよね?あの、私大丈夫なんで、練習行ってください。」
ニコニコそう言ってる。

部員は何度も頭をさげて、まだ足早に行ってしまった。