「・・・琴海」 「え?」 教室で久しぶりに見たときは、多分、急だったから。 だから今になって、こんなにも近くにいることが嬉しくて、愛しく思えてきたんだ。 そのせいで、俺は目の前の琴海をいきなり抱きしめてしまった。 「ちょっ、幸哉っ」 戸惑う琴海をよそに、俺はただ強く抱きしめ続けた。 俺があの日抱きしめた琴海とは違って、今腕の中にいる琴海は・・・すごく温かかった。