俺の手から放れたボールは、きれいな弧を描いて、そこへ吸い込まれていった。 パスッ、ダンッダンッダンッ・・・ コロコロと、跳ね返ってこっちに戻ってきたボールを拾おうとかがんだ。 その直後、俺の背中が一気に熱くなり、重みを増した。 「うぁっ」 「きゃっ」 みごとに二人とも体育館の床に倒れた。 「ってて、んだよ」 「いたた、ごめん幸哉」 その声で、俺は思い切り目を見開いた。