黒板を見ると、相変わらずのわけの分からない言葉がずらり。 古典は、言い方は悪いけど、最高に睡魔が襲ってくる時間だった。 トントンッ 授業中だってのに、後ろの席のやつが俺の肩を軽く叩いてきた。 あぁ、やっぱり、あの日で合ってる。 バスケ部、県大会準優勝から三日が経ったあの日だ―――。 「なんだよ、恍」 覚えてる、この時後ろの席だった、俺と一番仲の良かった沢村恍(さわむら こう)。 同じバスケ部員だった。