ニコッと優しく笑って琴海もキッチンへ行ってしまった。
俺だけ除け者か。
とりあえずスーツを脱いでラフな格好に着替えた。
その間もキッチンではガサゴソと琴海と悠里が何かをしている音が響いていた。
そして俺が再度ソファーに座ってテレビをつけたとき。
「パパ!」
「お?」
勢いよく走って出てきた悠里の手を見れば、白いお皿の上に何やら食べ物らしきものが乗っていた。
それを俺の目の前まで持って来て「できた!」と満面の笑みで笑う悠里。
悠里が持っていたそれは、とてもいびつな形をしたホットケーキだった。
「これは?」
「ほっとけいき!」


