ゼェゼェと肩で息をする俺の額を、嫌な汗が流れる。
「必死だな」
「当たり前だろ。この後の地獄を俺は知ってるんだよ」
姉貴の件で喧嘩して、その後このコンテストのことで喧嘩して、あの日は散々だったんだ。
まぁ、今日に関しては今のところ、姉貴の件は静かに鎮火していったけどさ。
むしろ華まで咲いてたけど。
さすがに、これはまずいだろう。
「知ってるって、この先のことなんかわかるわけないだろ?」
「俺はわかるんだって」
「能力者か?」
真顔で言われると、かなり返事がしにくい。
「能力者じゃねぇけど、知ってんだよ」
「そうこう言ってたら、始まる五分前だ!」
「・・・はぁ!?」


