「はぁ・・・」
「幸哉?」
俺の大きなため息は、まだ盛り上がっている文化祭の空気に呆気なく消されていった。
「怒ってる?」
「え?なんで?」
「私とお姉さんが仲良く話してたから・・・」
「そんな理由で、なんで俺が怒らないとダメ?」
「だって、ため息とか頭痛とか変な顔してるし」
最後のは少し引っかかったけど、眉頭を寄せる琴海を見ると、つっこむことはできなかった。
「せっかくの文化祭なのに、一体どれだけの時間ここにいた?」
「え・・・」
琴海が時計を見て小さく「一時間以上・・・」と呟く。
そう、そうの通り。


