顔の前で手を合わせて「帰らないと」と苦笑いする姉貴。
「なに、何か怒られたのか?」
「んー、ちょっとね」
姉貴が苦笑いするってことは、相当ヤバい何かが起きたんだろう。
「さっさと帰れよ」
「そんないい方しなくてもいいじゃない。まぁ、幸哉だから許してあげるけど」
「お姉さん、何でもかんでも簡単に許しちゃダメですよ?」
「あら、さすがね、琴海ちゃんは。じゃぁ、これからも幸哉のことよろしくね?」
「はい!」
・・・これは友情なのだろうか。
会って間もなく、こんな感じでいいのだろうか。
「じゃぁね」
ばいばい、と俺に手を振りながら颯爽と走って帰って行った。
文化祭、もう時間ないんだけど。


