真面目な顔して「どうして?」なんて言われたら、もうどうでもよくなったのは言うまでもなく。
「姉貴と仲良くなれたみたいだな」
「うん。お姉さん、おもしろい人だね」
「俺にとっては鬱陶しくて面倒くさい、お節介焼きのブラコン姉貴としか思えないけど」
「それでもいいじゃない」
姉弟なんだから、と付け加えてにこやかに笑う。
ここに来た時の表情とは、真反対の顔だな。
不安で仕方ないと言っていたくせに、今じゃものすごく笑顔だし。
これも、姉貴のせい、いや、おかげなのかもしれないけど。
「お二人さん?」
どうやら電話が済んだらしい姉貴が、俺と琴海に向き直った。
「なに?」
「ごめんね」


