「琴海、おちつ」 「幸哉は」 俺の声は琴海の耳に届くことなく、周りの雑音に消えていった。 「幸哉は、もちろんかっこいいけど、優しくて、頼もしくて、いつも笑顔で、いつも面白くて、いつもバカで・・・」 段々おかしくなっているような気がするのは、俺だけだろうか。 「いつも・・・私を大事にしてくれる」 「なっ・・・」 そろそろつっこもうかと思っていたとき、思わぬ言葉で俺はいろんな言葉を飲み込んだ。 「大事に?」 姉貴もそろそろ口を開き始める。