「ずるじゃないわよ。ちょっと嘘ついただけ」 それをずる休みと言わず、何と言う。 「文化祭があるって言ってたなぁ、と思って。今日は休みます、って休んじゃった」 「仮病とか使ってないんすか?」 「そんな小賢しいことしないわよ。物事はウソ偽りなく言わなきゃ」 「なるほど」 「納得するところじゃねぇ・・・」 バカらしい会話を聞いて、余計に頭が重くなったような気がした。 「可愛くない弟だなぁ」 なんて言いながらまた俺をいじる姉貴。