「約束されていない未来を不安に思うより、“今”を大事にしたいんです。きっとその積み重ねが愛情に繋がるんじゃないかって思ってるんです」
「ん……積み重ね……うん」
私が言う意味が光一さんにはすぐには理解できなかったみたいで、少し不思議そうな顔をされた。
離婚経験がある私にしか、この理屈は分からないかもしれない。
それでも光一さんをずっと好きでいたいという気持ちは本物だ。
それさえ伝わっていれば私は満足。
キスにすっかり酔いしれた私達は、どちらからともなく眠りに入った。
こんなに安らかな入眠はいつぶりだろう。
そう思うくらいこの夜の私は安らかな睡眠をとることが出来た。
光一さん、職場で見せる顔とは全然違うあなたの素顔。
仕事をするあなたも素敵だけど、こうして甘えた顔をするあなたもたまらなく好き。
出来る事なら、ずっと先の未来もあなたと一緒だといいな……。