一度彼から怒鳴られている人を見た事があって、本気で怒らせたら鬼より怖いという感じだった。
後から聞くと、彼の了解無く勝手にプログラムをいじったのが原因だったらしい。
その人は専門知識が豊富だったから、当然そういう部分もいじりたくなったのかもしれないけど、全部堤さんが自分で組んだプログラムだったから、それをいじられたのは相当嫌だったんだろう。
そういうのもあって、私はビクビクしながらコマンド操作をした。
ログインしただけで、もう何か達成したような感覚があったりする。
特殊なIDLというプログラムを立ち上げて、それを操作するのも感激だった。
ウィンドウズは全部クリックでどうにかなるけど、コマンドで一つひとつの操作を命令していかないと動かないコンピュータを触るのは初めてで、実はちょっと楽しかったりした。
「好きなの?こういう仕事」
堤さんは、私が初めてにしては結構操作をこなしているのを見てそんなふうに聞いてきた。
「ええ。やってみて嫌いじゃ無いのが分かりました」
「変わった人だな」
それだけ言って、彼は自分の席に戻ってしまった。
(変わった人…って、堤さんにだけは言われたくなかったですよ)
心の中でそんな事を思ったりした。
後から聞くと、彼の了解無く勝手にプログラムをいじったのが原因だったらしい。
その人は専門知識が豊富だったから、当然そういう部分もいじりたくなったのかもしれないけど、全部堤さんが自分で組んだプログラムだったから、それをいじられたのは相当嫌だったんだろう。
そういうのもあって、私はビクビクしながらコマンド操作をした。
ログインしただけで、もう何か達成したような感覚があったりする。
特殊なIDLというプログラムを立ち上げて、それを操作するのも感激だった。
ウィンドウズは全部クリックでどうにかなるけど、コマンドで一つひとつの操作を命令していかないと動かないコンピュータを触るのは初めてで、実はちょっと楽しかったりした。
「好きなの?こういう仕事」
堤さんは、私が初めてにしては結構操作をこなしているのを見てそんなふうに聞いてきた。
「ええ。やってみて嫌いじゃ無いのが分かりました」
「変わった人だな」
それだけ言って、彼は自分の席に戻ってしまった。
(変わった人…って、堤さんにだけは言われたくなかったですよ)
心の中でそんな事を思ったりした。

