光一さんとは、最近きちんと会えるようになっている。
 出張じゃない日は夜に彼が私のアパートに寄ってくれて、一緒に眠る。
 本当に眠るくらいしか出来ない程遅い時間に来るから、私はパジャマ姿で待っている。
 簡単な寝巻き用の服も用意してあって、何だかすでに半同棲してるみたいだ。
 彼の温もりを感じながら眠れる日々というのは、本当に幸せで、私は何があってもこの人とは離れたくないと強く思っていた。

 出張で彼がアパートへ来られない日には、職場の最寄り駅前にある24時間営業のコーヒーショップで待ち合わせをする。
 だいたい9時ぐらいに彼は帰ってくるから、私は一度家に戻って夕飯を済ませてからもう一度出かける。
 面倒な感じだけど、彼の顔を見られる為ならこれぐらいは全く苦ではない。
 それよりその日あったお互いの出来事を少しずつ語らいながら笑ったりするのが何よりも嬉しくて、私はやっと私達は安心して恋人関係になる事が出来てるんだなって感じている。