その日の夜、未由に電話した。

初めは明るく振る舞っていたけれど、

「無理して笑わなくていいよ、来夢。私がいるんだから…。」

そんな未由の言葉に、我慢していた涙がこみ上げる。

苦しくて悲しくて、来夢は声を出して泣いた。


恋ってこんな苦しいものだったの??

なんで…、なんであの人なの??

私じゃダメなの??

…あの人になりたい。


こんなにも想っているのに…。