裏切りの恋

 
きっとあたしがいいと言っても、城崎さんのほうが断るだろう。

あたしはそう確信していたので、深く考えずに承諾していた。


だけど……


「行くってさ!」


あたしの予想とは裏腹に、その場で電話していた明の相手は、ごねることなく行くという返事をしたのだ。



もう、今からわかる。

あたしはその日、終始引きつった笑顔でいるだろう……。