裏切りの恋


まるで、これじゃあ親子だ。

一人病院にいるのが嫌で、最後にお母さんに甘えた子供。


「バカだな……」


あたしは自分に苦笑した。


その時、ノックなしに病室のドアが開いた。

あたしは驚いて顔をあげると……


「……こんばんは」


そこには、見知らぬ女の人がいた。


あたしよりちょっとだけ年上。
たぶん、明や城崎さんと同じくらい。


彼女はあたしの前まで来ると、立ったまま見下ろす。


「あ…の……?」


あたしは彼女を知らない。

ということは、この半年の間に知り合った人だ。


立ち尽くす彼女の対応に困っていると、彼女が口を開いた。