裏切りの恋

 
目を覚ますと、朝になっていた。

目の前には、あたしを腕枕して眠る明。


あれ……
そういえばあたし……。


昨晩のことを思い出した。

明に「抱いて」とせがんだこと。
無我夢中で明の名前を呼んでいたこと。


だけど……


それ以降の記憶がイマイチなかった。


「……ん…」


ぼんやり明の顔を眺めていると、その目がうっすらと開いた。


「……おはよ」


あたしを見るなり、優しく微笑んで挨拶をする明。
なんだかちょっとだけ恥ずかしくなった。


「あの……」
「ん?」
「昨日……」


あたしは聞きづらい質問を、おずおずと明に尋ねた。

それがなんなのか分かった明は、複雑そうに笑って……



「なんもしてねぇよ」



あたしの頭を小突いた。