「はあっ……はあっ……」 タクシーを降りて、急いで建物の中に入った。 (今、桐谷さんがこちらの病院に運ばれました) (え!?) (交通事故に遭われまして……。 親御さんに連絡しようと思ったのですが、連絡先が分からず…。 桐谷さんがうわごとのように「夕菜」とつぶやかれていたので、携帯から探してかけさせていただきました) 明が…… 交通事故… 明が…死んじゃうかもしれない……? あたしは溢れて来そうな涙を堪えて、聞いた病室へと入った。