裏切りの恋

 
「え?何、突然……」


明は、突然泣いて謝るあたしに、意味が分からないといった顔でうろたえていた。


ふと目に入った時計。

もうすぐ0時を示す。

バイト先への終電に乗るには、あと15分しかない。



「明……ごめんっ……。

 あたしもう…明とは付き合えない……」


「………え…?」



ちゃんとした理由を話したかった。

この時もっとちゃんと話しておけばよかった。


だけどあたしは、迫りくる時間の中で
もう頭で考える余裕なんてなかった。



「ごめんなさいっ……」

「夕菜っ!!」



あたしは、明の部屋を飛び出した。